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日本全国に伝わる『伝統工芸』。

昔から伝わる技術を各地を訪問して体験したいと思います。

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『江戸提灯を作ろう!』

(墨田区・アトリエ創藝館)

回は提灯作り(実際は提灯の文字入れ)の体験に参加です。

舞台は江戸の文化や雰囲気が色濃く残る墨田区・浅草近辺です。

東京スカイツリーも浅草も近くて観光にはいい場所ですね~♪

 

まずは江戸提灯のお勉強を1つ♪

 

体験でーたふぁいる2『江戸手描き提灯』

 

東京都の指定する伝統工芸品40品の1つ。

定かではありませんが、江戸時代の半ば頃には既に数多くの職人がいたとされています。

当時、人口100万人を突破し、北京やロンドン、パリなど指折りのメガシティを抑えて、世界最大の都市だった江戸では、当然ですが、提灯の需要が大変多かったそうです。

そのため、江戸では文字の書き入れを主として行い、和紙の張り作業など提灯自体の制作は地方に任せ、分業を図っていたそうです。

現在もなお江戸提灯の製作に関わっている老舗は、創業150年、160年といった歴史があります。

ですので、少なくとも江戸時代の末期にはこうした江戸提灯の礎が築かれていたとものと思われます。

 

江戸提灯最大の特徴は文字入れにあります。

もともと地方で製作される提燈とは異なり、絵ではなく、文字や家紋を配することがメインでした。

さらに、提灯本体の作成は地方に任せていたことが多かったため、必然的にその点にとりわけ力を注ぐようになりました。

線の入れ方を工夫したり、できるだけ隙間なく大きく書すことで、遠めにも判読しやすい文字に仕上げます。ここに江戸提灯職人オリジナルの技術が詰まっています。(「客席に隙間をつくらないように…」という意図も込められているとか、いないとか…。)

スカイツリーが

近くに見える♪

て、今回の舞台は『アトリエ創藝館』さんです。

江戸提灯の職人さんが運営している工房ですが、工房と店が別々になっています。ちなみに私は間違って店のほうに行ってしまいました・・・ハハハ(^^;)

 

房の中はありとあらゆる提灯がみられる正に『提灯ワールド』。伝統工芸~って雰囲気がすごい出てます♪

 

よいよ提灯の文字入れ開始・・・と思いきや、最初はいわゆる『江戸文字』の勉強から、工房の親方(話が好きなとてもイイ人♪)が江戸文字の考え方から詳しく説明してくれます。

 

・・・説明が終わるとまずは練習!

劇場?の座席のようなものが書かれた図面に文字を書きます。何故に座席の図?と思ってたら、太い文字を座席の図いっぱいに描くことで『客席に隙間を作らないように』という考え方に基づいてのことだそう。とにかく、太く太~く文字を描くように心がけます・・・( ..)φカキカキ

 

『橋』と書きました。

結構頑張ったけど、手直しされた~(T_T;)

ムズカシイです。

雰囲気出まくりの工房♪

練習その2

本番の提灯と同じサイズの紙に文字入れをしていきます。

本番用の提灯。想像していたより小さいです。

初の文字入れ練習が終了。

次に本番用の提灯と同じサイズの紙に文字入れを行います。

親方に手直しされたところを考慮して文字入れ開始~。

 

・・・しばらくして『日本橋』の文字入れ完了。『橋』はやっぱり画数が多いのでムズカシイですね~。

そしていよいよ本番の提灯に文字入れ開始。まずはえんぴつで軽く文字を描いていきます・・・今までの平面の紙と違い、立体なので提灯に穴が開くんじゃないかとビクビクものですわ・・・(×_×;)

仮の文字入れ。ちょっと様になってきました。

親方がちょっと手直し中・・・。

文字入れ完了~。

太い文字は見栄えがいいですね~。

んぴつの文字入れ終了後はついに墨(絵具か?)を使っての文字入れです。なぜかこの墨、紙ににじまないということでとても使いやすかったです♪

 

右の写真が完成した提灯。これは『弓張提灯』という種類でとても持ちやすい♪。

 

【感想】

江戸提灯独特の『文字入れ』を体験することができます。話好きな親方の説明付きで、江戸文字に関する職人の考え方なども勉強できて楽しいです。

【体験場所】

アトリエ創藝館 

130-0003 東京都墨田区横川2丁目10−1

03-3622-2381

 

おまけ:こちらの工房では最後に親方が柘植に文字入れをしてケータイストラップを作ってくれます。こちらもいいお土産になりました。

 

文字入れをするので提灯以外に扇子もあります。

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