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体験でーたふぁいる1『江戸更紗』

 

東京都の指定する伝統工芸品40品の1つ。

 

更紗(SARASA)は今から三千年以上前の遠い昔、インドで発祥しました。その技術は西はヨーロッパ諸国に東は中国へ伝えられ、またタイ、インドネシアへ、さらに海を越えて日本へ伝えられたといわれています。

更紗「SARASA」は、国際語として世界各国で使われています。

日本にはじめて更紗がもたらされた時期は、室町時代といわれ、ポルトガル、イスパニア、オランダのいわゆる南蛮船や紅毛船によって、インド更紗やヨーロッパ更紗が船載されたと伝えられています。

当時、日本人の衣料の材料は、ほとんどが絹や麻で、「SARASA」は、まったく知られなかった織物で、そのすばらしい素材(木綿)に対する驚きがあったものと思われます。

この更紗の魅力は、木綿に染められた五彩(臙脂(えんじ)、藍、緑、黄、茶)のカラフルな染め模様にあります。

私たちが更紗に対して、なんとなく異国情緒的なイメージをもつのは日本伝来の小紋や友禅とは異なって、原産地の風土の匂いとエキゾチックな感じがするからではないでしょうか。

江戸更紗の発祥は、江戸時代中期から末期にかけてといわれています。神田川をはじめとする東京の水は、硬水です。このため水中に含まれている鉄分が、染め上げるまでに化学反応をおこし、色が渋い色のものとなります。

そのため、江戸更紗独特の渋味が生まれ、「侘」落ちついた味わい「寂」枯れた渋味の入った色が完成します。

現在、我が国で産地を形成しているのは東京の江戸更紗だけです。

(『東京都の伝統工芸品』HPより抜粋)

 

て、いよいよ二葉苑にお邪魔します。

入口を入るとまずはお店。染物以外にもいろいろ

加工品もあって工夫してるな~って感じです。

 

予約を取っていたので、いよいよ体験開始。

体験は奥の工房で行います。

③体験用工房の中、広いです。

説明書きもいろいろあって楽しい。

④染物に使う道具。

版画染めの道具に近い。

②二葉苑の店内。

単純な染物だけでなく、加工品もたくさんあります。

⑤型紙。使う色によって型紙が変わり、なんと12枚あります。浮世絵を作るようなイメージとか。

⑥参加者全員でかわるがわる型紙を使いながら生地を染めていきます。

っていて思ったのは、結構湿気に気を付けなければいけない作業だということ。定期的に型紙に水分をスプレーして、ある程度の湿気を保ちます。

工房内の湿気もコントロールされていて、季節によって変わるとのことでした。乾燥しやすい冬とかは大変なんでしょうねえ。

 

コツコツ染めて最後には⑨の状態になって完成です。最後にアイロンで熱を入れると色が定着して洗っても大丈夫になるそうです。

 

作業後は希望者は職人さんの工房を見学できます。

体験の生地とは違ってものすごく長い生地を見ることができ、職人さんの作業の大変さを知ることができます。

 

【感想】

普段は名前を聞くこともない『江戸更紗』の詳しい内容を分かりやすく勉強できます。作業は少々時間がかかりますが、技術的にはやりやすいと思います。

工房の雰囲気はいかにも職人の世界って感じで楽しい!

 

【体験場所】

染の里・二葉苑

東京都新宿区上落合2-3-6
Tel. 03-3368-8133

⑦時々職人さんが手直ししてくれます。

File 2

『江戸更紗を作ろう!』

(新宿区・二葉苑)

回は江戸更紗の染物体験に参加です。

場所は工芸体験の多い墨田区や台東区・・・ではなく新宿区。

『二葉苑』で行います。

 

なみに『江戸更紗』って何?って思う人も多いと思う(実は私も知らなかったし・・・)ので、ちょっと勉強しましょう♪

①染の郷・二葉苑

入口にて

⑧最初は真っ白の生地ですが・・・。

⑨コツコツ染めてこんなにカラフルに!

⑩職人さんの工房。

広い工房で長~い生地。

ずは職人さんから説明を聞きます。

染物といってもどちらかといえば『版画染め』的なイメージで、各色に合わせた型紙を使って、カラフルな1つの作品を作っていきます。版画染めというよりは浮世絵かな~?

④の道具も色によって違っていて、結構気を使います。

では、実際にやってみましょう。

 

実際にやってみると、結構力加減が大変です。力を入れすぎると色が濃くなるし、力が足りないと色が出ないし・・・。私は薄い全体的に薄い感じの色合いにしたかったので、力は軽めにしましたv(^^;)

いっしょに参加したほかのグループの人も苦労してましたね。

日本全国に伝わる『伝統工芸』。

昔から伝わる技術を各地を訪問して体験したいと思います。

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