



カンボジア大紀行
1996

わーるどデータファイル3『クロマー』
クロマー(krama)は、カンボジアの人々の生活に
深~く浸透している 万能スカーフです。
素材は主にコットンの手織り布。
日差しが照りつける日はタオルとして首にかけ、汗を拭いたり、
頭にふんわり巻いて、帽子にしたり。
水筒やお弁当も、くるくるっと包んで腰に巻いたり 肩にかけて持ち歩きます。
ある時はお爺ちゃんの腰巻きに、あるときは子供服に、
大きいサイズは赤ちゃんのゆりかごがわりのハンモックや、スリングとしても使えるし、
自転車のハンドルに結んで即席シートにだってなっちゃうのです。
身体に巻いて水浴びしたり泳いだりしたあとは、
広げて干しておけば、あっという間に乾いてしまう。
洗濯らくちん、かさばらないのもいいところ。
ボロボロになったら雑巾になって、まだまだ働きます。
とにかく、クロマーって朝から晩まで活躍してくれる、それはそれは便利で愉しい布なのです。
チェックやしましまやきれいな色みが様々なサイズで揃っていて
お洒落が楽しめるところも魅力的。
昔は手作りのクロマーが多かったが、近年では機械化が進んでいるため、手作りのクロマーは貴重。



③バイクタクシーのお兄さん。この家の人ではないが、普通に上がり込んでる・・・。
これがカンボジア♪ちなみに、首に巻いているのがクロマー

①かき氷屋さん・・・だけど、写真をみんなで見ながら和気あいあい♪
アジアだけどラテン系の雰囲気♪
②洋服屋さん。仕立てもやってくれます。洋服屋さんはとても多い!
③オーダーメイドで作った服。結構早く出来ました。
カンボジアの衣類屋さん(・・・実際は生地屋さん、日本的にはアパレルショップかな・・・)はうまく使えばオーダーメイドでいろいろな服を作ってもらうことができます。生地が丈夫かどうかはともかくとして、物価は安いのでお得に作ることができますよ~。生地の模様も東南アジア独特の模様が楽しめます♪
女性はワンピース。男性はシャツがおススメ!
さて、下の写真はこの家の息子さん・・・ではなく、バイクタクシーのお兄さんです。よく来る人ではあるのですが、家の人ではなくても普通に中に入れる!こういう光景がカンボジアではよく見られます。
今回は村の中を歩き回ってみましょう。村の中には屋台とかの出店や個人経営の店とかもあります。材料が仕入れやすいのか?衣類関係とアイスクリームなどのお菓子関係のお店が多いですね~。
ちなみにどこのお店も、店内に村の子供たちが入り込んだりしてかなり自由♪
私たち(日本人)が行くと話をしたり写真を見たりして仕事そっちのけになります(;・∀・)
ちなみに、このお兄さんのつけているマフラーのようなものは『クロマー』といいまして、とにかく
軽い!丈夫!乾きやすい!・・・が特徴です。
日本でいえばショールとかストール(春や夏に使うタイプ)に近いと思うけど、時にマフラー、時にタオル、時に風呂敷として使うところがストールとは違うかな・・・。日本でもファッションとして販売している会社がありますね。
模様はチェック柄がほとんどで、色は赤から紫などの色が多いです。この頃は職人が織り器を使って作っていたと思われます。
現在は機械織りも普及しているとの話。

こちらは村の中にあるミシン屋?さん。看板などは全くなく道路に面した部屋でいつも作業中・・・。
そんなに服がたくさんあるわけじゃないと思うのだけど、仕事あるのかしら・・・採算とれるのかな?・・・心配になってしまう・・・。
ちなみにこのミシン、日本ではもう見られない机と一体型のタイプ。模様が結構おしゃれで、実は高価なものなんじゃないかと思ってしまった。(*'▽')


村の中を歩くと子供がたくさんいるのが見られます。日本人が歩いているとやっぱり寄ってきますね~。服装はいろいろで『これって日本から送られた服でしょ~?』っていうのが多いですね。
ちなみに白い服を着ている人も多いです。学校の生徒は全員白いシャツを着ています。
日本人的には白いシャツなんて普通でしょって思うでしょうが、カンボジアの学校はルール的には『制服』はないので、自主的に白いシャツを着ているわけです。
なぜかというと、カンボジアの人たちは褐色の肌が一般的なので、彼ら曰く、白いものにあこがれるらしいのです。彼らから見ると、日本人の肌は『白』に見えるらしくて、よく『ソー(クメール語で白)』と言われましたねえ。ちなみに自分たちのことを色で言うと『クマウ(黒)』とのこと。
次回は私たちがホームステイした家の中や、カンボジアの人の生活を見てみましょう。
⑤縁側に赤ちゃんが座っている家も結構あります。
誘拐など考えられず、平和な証拠♪
⑥村を歩けばあちこちから子供たちが!
年齢は様々、けど仲良し♪
④お仕事中です・・・。

⑦村の中。上半身裸の子も結構多い。