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日本全国に伝わる『伝統工芸』。

昔から伝わる技術を各地を訪問して体験したいと思います。

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『かまぼこを作ろう!』

(小田原市・かまぼこ博物館)

 回は小田原名産の蒲鉾と竹輪作り体験です。会場は小田原の有名な『鈴廣』です。

会場に行ってみると、周辺からすでに人出が多く、観光地としてにぎわっている感じですね~。

 

 よいよかまぼこ博物館に入ります。・・・といっても入場料がかかるわけでなく、すんなり中に入れます。

中に入ると、体験希望の人が多くて、予約なしで当日に参加するのは不可能みたい・・・(断られている人もいましたし)。

私は予約を取っていったので良かったですが、興味のある人はしっかり予約をしてからいきましょう(ホームページで予約可能)。

体験でーたふぁいる4『蒲鉾』

 

古くは材料を竹の棒に筒状に巻いて作った。その形が蒲(がま)の穂に似ていることから、「蒲鉾」と呼ばれるようになったとされる。この最初期の蒲鉾は現在のような海水魚ではなく、主に淡水魚のナマズを原料としていた。竹を抜き去ると現在の竹輪の形になる。後に板の上に成形した「板蒲鉾」が登場し、区別のために「竹輪蒲鉾」と呼び分けていたが、元祖の方は「蒲鉾」が脱落して単に「ちくわ」となり、板蒲鉾の方は逆に板が外れて「蒲鉾」になった。平安時代の『類聚雑要抄』には藤原忠実が永久3年(1115年)に転居祝いに宴会を開いた時の串を刺したかまぼこが載っている。これを確認できる最古の文献上のかまぼこであるとして、業界団体がその数字をとって11月15日を蒲鉾の日としている。

白身の魚は高価であり、蒲鉾もご馳走と考えられた。時に贈答品として用いられ、御節料理にも利用される。豊臣秀頼の大好物であったと伝えられ、本能寺での信長の最後の晩餐にも供された。なお、かまぼこが商品として販売されるようになったのは江戸時代以降とされる。

武家の結婚式では鯛が縁起物として欠かせなかったが、経済的に用意できない場合は絵や模造品を持ってこれに代えた。その一つが細工蒲鉾(飾り蒲鉾)である。これがあるのは富山県だけではないが、例えば、富山県の結婚式では巨大な鯛や鶴亀、富士山などの縁起物の蒲鉾細工が引き出物の一つとして出され、参列者は家庭で切り分けて縁者や隣近所に「お裾分け」(「お福分け」ともいう)する。結婚は社会的認知が大切だが、こうやって関係するかもしれない人々に知らせるのである。ちなみに尻尾の方は自分たちで食べる。平成以降、お裾分けの風習は少なくなっている。

①鈴廣の

かまぼこ博物館

②店内に井戸が!子供たちに大人気♪

 約の時間までしばらく時間があったので、博物館の中を見学します。蒲鉾の歴史や、その時々で使われた材料、白い蒲鉾のできるまで(いろいろ技術が必要なんですね)が、細かく説明されています。回したり動かしたりできるコンテンツも多数あるので子供も楽しめると思います。

ちなみに、体験の前に、蒲鉾に関する勉強を少ししておきましょう。

③『動く』コンテンツが沢山あります。

④蒲鉾の材料の歴史。

 て、いよいよ蒲鉾作りの体験開始です。会場に行くと材料がどーんと置かれていて、まずは職人さんがデモンストレーションを見せてくれます。あまりにもちゃちゃっと作っているので、終了後には参加者の皆さんから拍手喝采!!

 

いよいよ、自分で蒲鉾を作ります。包丁(包丁といっても刃はないですが)で材料をすくって、板に付けていきます。最終的に板蒲鉾のような山のような形になるように材料を付けていきますが、職人さんのデモンストレーションのようにみんなうまくできず悪戦苦闘~"(-""-)"どーにかこーにか蒲鉾を形にしていきます。

ま、趣があるといえばそれまでですが・・・。

 

 鉾を作ると蒸しにかかります。一時的に蒲鉾を職員さんに預けて、次の作業、竹輪作りに取り掛かります。

⑥板蒲鉾の材料。

⑦何とか形になった(^^;)

⑤職人さんのデモンストレーション

⑨今度は竹輪作りのデモンストレーション

⑧蒲鉾を蒸します・・・。

⑩白身を棒につけて竹輪にします。

 輪作りを開始。この作業は手袋をして白身を棒に付けていきます。簡単そうな作業ですが白身は1度バラバラになるとくっつかないらしくて、作る時には結構気を使います・・・。

作業終了後は職員さんが竹輪を焼いてくれるので、その間は店内にあるコンテンツで見学して待ちましょう。

出来た竹輪はアツアツのうちに食べるのが1番!

 

【感想】

普段は食べるだけの蒲鉾&竹輪を丁寧な説明を付けて制作体験できます。竹輪はその場でアツアツを食べちゃおう!

結構人気のある体験施設なので予約していきましょう。

季節によっては特別な体験コーナーもあって、お得感もありますよ♪

かまぼこ博物館の周りには鈴廣の関連施設などもたくさんあるので結構楽しめますよ。

 

【体験場所】

鈴廣 かまぼこの里・かまぼこ博物館

住所:神奈川県小田原市風祭245

TEL:0465-22-3191

⑪竹輪を焼きます!

 と!ラッキーなことに店内で『箱根寄木細工』の体験コーナーをやっていたので、こっちも参加してきました。簡単な部品を使ってコースターを作る体験ですが、考えて作らないと変な模様になってしまうので、気を使いましたね。寄木細工は箱根を代表する伝統工芸なので、また体験したいですね。

 

⑫寄木細工。この材料でコースターを作ります。

⑬もう少しで完成♪

⑪竹輪を焼いてます・・・。

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